Friday, October 25, 2013

#2 TDT100#2 21:40:19

20111月、ISOさんH.U.R.T 100で総合4位という素晴らしい結果を残した。当時は未知数だった海外レースで仲間が快挙を果たした事に、とにかく嬉しく、そして何よりも衝撃的だった。完走後に聞いたレース実体験は、自分が今まで思いもしなかった内容ばかりで、長く知りたかった秘密がやっと解き明かされたような、とてもワクワクする気持ちになった。話に夢中になりながら、もしかしたら自分も一生懸命練習すればISOさんみたいに結果が残せるかもしれない。いや、絶対に出来る、出来るはず、とても希望に満ち溢れる気持ちになれた。

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20114月、2回目の100マイルは1回目の100マイルに続きTDTを走る。当時の記事はこちら

ちょうどこの頃は日本で初となる100マイルレースUTMFが開催される予定だったけど、震災の影響もあり延期になった。その理由もあり、OSJおんたけウルトラ100マイルが実質日本初の100マイルレースとなった。自分はこのレースに仲間のJUNさんとエントリーしていた。自分には速いランナーと競う速さなんてない。でも自分には100マイルを走りきる強さであれば勝負できると思った。初の100マイルレースを3ヶ月前に強さを磨くためにTDTを走る。

記録はは21:40:19で第1回目より3時間半も更新した。タイムの短縮ぶりにビックリした。でも何故?

1回目から2回目までの4ヶ月間で特に特別な練習もしなかった。前回は時期が冬だったことに対して今回は春だったことや、終始SMALL ISLANDさんと励ましあいながら走ったことは勿論タイム短縮に繋がったに違いない。でも、こんなにも記録を大幅に更新出来たのは100マイルに対しての免疫やリスクマネージメントが出来たからだと思う。

想定外のことが当たり前に起きるのが100マイル。100マイルで当たり前のことが起きるとは思わない方が良い。だからこそ100マイルはいかにリスクマネージメントを出来るかが大事だと思う。「補給がなくなったらどうしよう」「ライトの電池が途中で切れたらどうしよう」「水がなくなったらどうしよう」、、いつ何が起きても良いように想定しておくこと。本番でパニックにならないように事前に準備しておくこと。これって本当に大事だと思う。

100マイルに慣れてくると、自分がどの時点でどうゆう気持ちになるのかが大体予測できる。走る前は今日の弱い自分がいつ出てくるのか好奇心と恐怖心で一杯になる。でも、この弱さに対する克服策はただ一つ。辛くなってもひたすら我慢し続けること。そうすると自然と追い風が吹いてくれる。

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TDTのコースって、距離は約100マイルだけど、累積はそんなにないし、コースとしてはそんなに大変ではない。他の100マイルレースの方がもちろん累積もあるし大変だ。

でもこのコース、何が過酷か?何が辛いか?

それは何時でも止められる環境が常にあること。止めたければさっさと止めて電車なり公共交通手段でやめればいい。ただの練習だし、そんなに必死にならなくてもいい。でも自分がTDTに求めているのはこうゆう過酷さ。TDTをやる理由は100マイルの距離を速く走るためではない。こうゆう辛い状況を作り上げて、練習でいかに自分を追い込めるか、いかに辛い状況を克服するか、いかに自分の弱さに打ち勝てるか、24時間運動し続けて自分の体がどうなってしまうのかいかに知れるか、こうゆうものを求めている。本当に辛くなって自分と一対一になったとき、自分って本当に弱い人間だと思い知らされる。

でも、自分は目の前に立ちはだかる困難や壁が好き。壁というよりは挑戦かな。これからも色んなことにたくさん挑戦していきたい。



- 100 Miler Tomo