Thursday, July 31, 2014

#18-1 Speed Goat Tomo Odds, Angeles Crest 100 Mile Endurance Run 2014

Live Update: Angeles Crest 100 Mile Endurance Run Live Update August 2 - 3, 2014

(日本時間:8月2日21:00スタート)
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August 2 - 3に開催されるAngeles Crest 100 Mile Endurance Run。アメリカの100マイルの歴史の中でも5番目に古い大会で、今年が第27回目となる。今年はその歴史の中でも一番Competitiveになることは間違いない。Speed Goat Tomoによるオッズはこちら。


1.      Chris Price: HOKA契約選手。SoCalの中で知っている選手の中で一番強い選手だと思う。過去の戦歴は、Miwok - 100KM 2位、Angeles Crest 2012 - 100M 優勝、Hardrock 100 Endurance Run 2013 - 100M 4位、Bishop High Sierra - 100KM 優勝、Western States 2014 - 100M 12位。Dominicとの優勝争いが楽しみだ。Ultra Signup Ranking 94.3%

2.      Dominic Grossman: New Balance契約選手。Timothy OlsonWestern Statesで優勝したときのペーサーでもある。彼以上にACのコースを知っている人はいるのだろうか。2011年と2013年とAC2度優勝している。Bad WaterHard Rockでも素晴らしい結果を残している。Chris Priceとの優勝争いが楽しみだ。Ultra Signup Ranking 90.2%

3.      Jesse Haynes: 今年のWestern Statesでは見事にPodium入りの10位。過去の100マイルの戦歴は少ないものの、Western States2013年には7位やRun Rabbit Run - 100 Mile - Hare6位とトップ選手が集まる大きな大会で結果を残している。間違いなく優勝争いに絡んでくるはず。Ultra Signup Ranking 91.2%

4.      Ruperto Romero: ACの常連入賞者。ここ2年連続2位。過去に7ACを走っている中で全て7位以上だから走りにブレがない。昨年は19:38で走っているからWestern Statesで言えば16時間台の実力だからかなりのもの。毎年同様の硬い走りで5位以上は間違いなし。Ultra Signup Ranking 87.2%

5.      Jorge Pacheco: SoCalのレジェンド。Unbreakableでも有名な2010年のWestern StatesではKillianのペーサーを勤める。過去の戦歴は、Angeles Crest 2001200320042010 - 100M 4度優勝 その他にもPodium多数、Western States 2003 - 100M 2位、Rocky Raccoon - 100M 優勝、全てを上げたらキリがないくらい。ただ多くのレースでDNFするのも目立つ。DNFしなければTOP5には間違いなく入ってくるはず。Ultra Signup Ranking 94.1%

6.      Guillaume Calmettes: 過去の戦歴は、Chimera 2013 - 100M 2位、Gorge Waterfalls 50K / 100K - 100KM 優勝、North Face Endurance Challenge - San Francisco - 50KM 5位、Holcomb Valley - 33M 優勝。ピーク時のトレーニングで1週間で170マイルも走りこんでいるから、どんな結果を出すのか楽しみだ。Ultra Signup Ranking 90.5%

7.      Michele Graglia: イタリア人。過去の戦歴は、Palm 100 - 100KM 優勝、Virgil Crest - 100M 2位、UltraMilano-Sanremo - 282KM 優勝。100マイルの経験は浅いけどTOP10には絡んでくるはず。Ultra Signup Ranking 94.1%

8.      Pam Smith: 今年のWestern Statesでは女子4位タイムは19:10と素晴らしい結果を残してる。そして驚くのは今年のDesert Solstice 24 Hour - 100M14:11で完走して大会記録を残していること。100マイルレースは過去に11回出走していて、ほとんどが女子優勝プラス男子顔負けの結果を残している。ACでは女子大会記録を塗り替える可能性大。Ultra Signup Ranking 94.9%

9.      Andy Pearson: どの100マイルレースでも必ずPodiumに入ってくる。過去の戦歴は、Grand Mesa - 100M 4位、Mogollon Monster 100 - 100M 2位、Zion 100 - 100M 2位、Pine to Palm - 100M 4位、Grand Canyon Ultras - 100M 優勝。彼とはレース中に前後しそうだ。Ultra Signup Ranking 85%

10.    Tomokazu Ihara:  昨年は総合5位、タイムは22:28。今年の目標はSUB21。とにかく気候の暑いレースだから気温の下がる60マイル地点までは周りの順位など気にせず身体と対話しながら走りたい。60マイルから75マイルは昨年たくさん歩いてしまった分(下りも)、今年はゆっくりでも良いから進みたい。多くのAC経験者は75マイル地点のChantry FlatsからこそがACの醍醐味と言う。自分もそう思う。だからこそ75マイルまでは体力を温存して、ここから100マイルの醍醐味である、痛み、疲労、苦しさ、楽しさ、全てを味わいながら、出せる体力を全て削り出したい。Ultra Signup Ranking 86.6%

11.    Joshua Brimhall: スピードスター、過去の30戦の50K50Mレースでは常にTOP3。過去の100マイルの戦歴は少ないけど、San Diego 100 - 100M16時間台で2位、Grand Teton Races - 100M 優勝。彼にとって3度目の100マイルはどう転ぶか?Ultra Signup Ranking 94%

12.    Erik Schulte: 50KM50Mの中距離では常にTOP3に入っている実力者。100マイルの経験が一度もないから、初100マイル、しかもACでは結果を残すのは厳しいかも。Ultra Signup Ranking 87.8%

13.    Anthony Forsyth: 過去の戦歴は、Jackpot Ultra Running Festival - 100M 優勝、North Downs Way - 100M 2位。タイムはSUB1616時間台で完走してるから物凄くスピードがある選手。欠点と言えば、フラットレースが得意で山岳型ランナーでないこと。Ultra Signup Ranking 95.9%

14.    Tom Nielsen: TomSoCalの中ではレジェンドランナー。過去に9ACを走っていて、今回SUB24を達成すれば、過去10回連続ACSUB24することになる。これはかなり凄い。今回もSUB24をしてくるはずだから目が離せない。Ultra Signup Ranking 90.2%

15.    Ian Torrence: 22歳の頃からトレイルランニングを始め今は41歳。過去に100マイルレースを25回完走している超熟練者。レース戦歴も、優勝や入賞とかなり輝かしい結果を残している。ACは過去に3回走っていてベストタイムはSUB21Ultra Signup Ranking 91.2%

16.    Candice Burt: Bellingham Trail Running SeriesRDでもある。今年のHURTでも一緒に走ったけど、走力と気持ちの強さは間違いなし。過去に100マイルを6回完走していて、常に女子の入賞常連者。Pam Smithに続きKeiraとの2位争いが見ものだ。Ultra Signup Ranking 86.6%

17.    Keira Henninger: Ray MillerLeona DivideRDPam Smithに続いて女子2位争いをCandice Burtとするはず。過去の100マイル戦歴は、San Diego 100 - 100M 女子5位、Angeles Crest - 100M 2度優勝(女子)、Chimera - 100M 優勝(女子)。Ultra Signup Ranking 91.3%

★     Jussi Hamalainen: 67歳。過去全てのACを第1回から完走し続けているレジェンド・オフ・レジェンド。上位には食い込んでこないものの今回の27回目を無事に完走して欲しい。そしてこの先もずっと完走し続けて欲しい。自分にとっては憧れのような存在。Ultra Signup Ranking 87.1%

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Angeles Crest 100 Mile Endurance Run - 2013



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脚が速くなくてもかまわない。ただ、怖いもの知らずであれ!


-100 Miler Tomo


Monday, July 21, 2014

#16-2 Antelope Buffalo Run 100 17:17:12

Antelope Island Buffalo Run..
            Run where the buffalo roam...

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-Race-

2014/3/21 Antelope Island/Fist loop (0M – 50M)

Antelope Buffalo Run 100 (ABR100)のスタートラインに立っているときに心の中で準備は万全か?と自分に問いただす。正直HURT100から満足の行く練習も出来ていなかったと思う。でも今こうしてスタートラインに立っているんだから、もうそんな言い訳は通用しない。そして自分が練習をしてきたのか、してこなかったなんて、他の選手が知った事じゃないし、レースは常に自分対自分の戦いだから、自分対他人への言い訳を何万回考えても何も始まらない。もちろん結果というものは後からついてくるものだから、最終的には良い結果を残したい、勝ちたい、という思いもあるけど、まずは自分のレースが出来なかったら、いい結果すらついてこない。

レースがスタートして序盤にいつも考えることがペース配分。果たして今走っているペースを後半まで継続できるか。「80マイル過ぎた辺りで同じペースで走れているか?」そう自問自答をする。オーバーペースで走ってしまえば、後で必ずツケが帰ってくるもの。今まで100マイルを何度か走ってきたけど見事にミラクルなんてものは起きない。使った分は使った分だけ減ってしまう。

スタートして序盤は想定通りJeremyとVanがリードする。コース上には何回か折り返すTurning Pointがある。15マイルくらい走ったところでJeremy達から30分くらい差をつけられる。だけど離されたとしても60分以内に抑えておけば後半に何とかなると焦らずマイペースを貫く。19マイル地点までは、じろーさんと一緒に走る。順位はお互いに5位と6位くらい。このレースの半分以上はMountain View Aid StationからRanch Aid Stationのセクションを走る。ここのセクションは物凄く長いストレッチで、片道13.3マイルを往復(26.6マイル)する。ストレッチはほぼ平らなトレイルだから、歩く暇もなく走り続けなければならないのが意外とタフ。ABR100はABR50のコースを2周するコースだから、このストレッチを2回走らなければならないのも意外とタフ。でもこのセクションの見所と言えば、1頭軽自動車くらいのバッファローがたくさん見れること。たまに先行くシングルトラックを群れで塞いでしまってるから、群れを避けながらトレイルを迂回するところも見所だったりする。

序盤は身体が重く、なかなか調子が出てこなかったけど、この長いストレッチでようやく調子が出てくる。折り返し地点のRanch ADでJeremyとの差が15分くらいに縮まった。Vanとは変わらず30分くらい。このレースの楽しさは所々にTurning Pointがあるから、確実に相手との差が解るところ。すれ違い際には相手の鼓動、表情、ランニングフォームから疲労感も伺える。1周目の50マイルが終わりに差し掛かったところで2位のJeremyに追いつく。 “How are you doing Jeremy?”“I am having a tough time with my Achilles today” 優勝候補のJeremyは今日は調子が悪そう。Start/Finish ADに着いてNoodle Soupを2杯もらってJeremyより先にADを出る。この時Vanとの差は40分、順位は2位。

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2014/3/21 Antelope Island/Last loop (50M – 100M)

「今日の優勝は俺が頂く!」そんな気持ちでStart/Finish ADを出た。レースの半分が過ぎ、何時もだったら「まだ50マイルもある」とか「まだまだ先が長い」という嫌気は少なからずとも出てくるもの。でも今日は違う。あと残り50マイルを使ってどう先行くVanに勝とうかとワクワクする気持ちで一杯だった。Vanとの差は40分だから調子よく10マイル毎に8分縮められれば逆転も可能。相手との差を確認できるTurning Pointに全てのモチベーションが募る。

まずは一つ目のTurning PointであるElephant HeadでVanとすれ違う。“What’s your name?”“My name is Tomo. I will catch up with you soon!”この時Vanとの差は約30分。その後、じろーさんともすれ違い自分とは30分差。レースは残り42マイル。昨年このレースを走った時は氷点下。雪やら風やら横殴りな状況で垂れてくる鼻水を擦りすぎて鼻から血も出たっけ。それに比べて今年はT-Shirtで走れるから最高のコンディション。夜間になるとライトの光で相手の位置が良く解る。今の自分のモチベーションと言えば先行くVanのライト。でもなかなか先にライトが見当たらない。逆に後方のライトに差を縮められているのも解る。でも焦る事も無い、100マイルは80マイル地点がスタート地点だから。

再びStart/Finish ADに着く。スタッフにVanとの差を聞くと30分差。Elephant Headからここまで結構頑張った割りに差が縮まってなかったから少しショック。あと31マイルしかない。10マイル毎に10分縮めよう。Pinhoti100の教訓から100マイルは最後の5マイルまで何が起きるか解らない。だからまだまだ諦められない。残り31マイルの大半はMountain View Aid StationからRanch Aid Stationまでの走れるセクションをピストン。ここは最後まで潰れないようにキロ5分くらいを意識して淡々と進む。ジェルもロボットの様に確実に30分刻みで呑み込む。たまにすれ違う後続の選手からVanとの差を告げられる。“Your 10minutes away!””He is 20minutes away!”タイムの差にし、バラつきがあるから、もう他人事は気にしないようにして、見えない相手を見えているかのようにひたすら追う。

Ranch AD(83マイル地点)に差し掛かるところでVanの姿が見えた。相手の走る姿は弱そうだ。折り返し地点から逆算すると20分差くらいか。このセクションで10分縮めた。さー残りは17マイル、差は20分差。このままキロ5で行っても追いつかないかもしれない。かと言ってここからキロ4分台で最後まで持つとも思えない。でも相手が潰れたらこっちの勝ちだ。とにかく自分が出来る精一杯のペースで進む。昨年このセクションをこの辺りで走っていた時は後続に追われている恐怖心で一杯だった。差は200メートルくらいか。その後続というのが今まさに自分が追っているVanだ。この一年で自分も強くなったけど、Vanはもっと強くなったのか?そんな事がたまに頭を過ぎる。でも負けたくない。

Ranch ADから4マイル程過ぎたところでじろーさんとすれ違う。じろーさんはこの時3位。自分との差は1時間ちょいくらいか。表情を見ると少し辛そうだ。でも100マイルレースの真骨頂はここからだ。「頑張ってPodiumを目指しましょう!」そう告げて解れた。去年も月が綺麗だったけど、今日はもっと綺麗だ。Lower Frary Peak (88.7マイル)に着いたときVanとの差は20分と告げられた。結構頑張ったけど、Vanも必死に頑張っているようだ。差は残り11.3マイル。たった11マイルで20分差はきついな。でも諦めない。

残り6マイルのMountain Viewで前方にライトを発見した。Vanだと思って喜ぶ。でもエイドに着いてVanとの差を聞いたら20分差だった。なんだあれは幻覚か。残り6マイルで20分。Vanがキロ6で走ったとしたら、自分はキロ4で走らないと勝てない。今の自分にはそんなスピードは絞っても出せない。頑張ってキロ5だ。とにかく最終エイドまで力を振り絞った。96マイル地点の最終エイドに着いたときVanとの差は変わらず20分差と告げられた。この時点でVanに勝てる可能性は一気に消えた。でも今日はここまで精一杯頑張ったから悔しさは微塵もなかった。逆にVanがこの一年でどんな努力して強くなったのか気になった。ここからはペースに妥協もせず、程よいペースでゴールした。タイムは17時間17分。昨年より30分記録更新。そして16回目の100マイルが終わった。じろーさんは残り10マイルくらいで目が霞んでしまい、ほぼ見えない状況になりながらも4位でフィニッシュ。ゴールにボロボロになって帰ってきたじろーさんを見たとき、出し切った姿に感動した。削り出せることを削りだせた時の喜びは大きい。次のレースも全力で全てを削り出したい。


-Course Map/Profile-



-Aid Stations-
0.0:  Start/Finish
5.3:  Elephant Head
10.6: Elephant Head
13.6: Elephant Head
19.0: Start/Finish (Drop bag)
19.7: Mountain View
27.4: Lower Frary Peak
33.0: Ranch
38.7: Lower Frary Peak
44.0: Mountain View
46.0: Lake Side
50.0: Start/Finish (Drop bag)
55.3: Elephant Head
60.6: Elephant Head
63.6: Elephant Head
69.0: Start/Finish (Drop bag)
69.7: Mountain View
77.4: Lower Frary Peak
83.0: Ranch
88.7: Lower Frary Peak
94.0: Mountain View
96.0: Lake Side
100 : Start/Finish

-Wear/Gear-
Cap: Hunger Knock
Top: Pat Cap1
Inner: Fine track
Bottom: Pat Surf shorts
Socks: Drymax
Shoes: HOKA Bondai
Watch: Suunto Ambit
Pack: Advanced Skin
Water bottle: Amphipod
Light: Zentos Delta Peak DPX-233H, Zentos 閃 SG-329
Taping: New Hale

-Food-
Hammer Gel: Provided at aid stations
Boost: Top Speed
Hydration: Water
Soup: provided at aid stations

-Suunto Movescount-

-URL-
Antelope Island State park

Antelope Buffalo Run

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-Pictures-


































































***Pictures provided by Lori Burlison***

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Worakls - Bleu (Original Mix)



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-Notes-
・初めて100マイルが短く感じた。
・常に自分に対していかに正直になれるか。強くなるってそういう事だと思う。
・バッファローが夜間にトレイルをさえぎっていたら、ライトをグルグル回しながら照らしてあげる逃げてくれる。
・バッファローが集団で逃げると、かなりホコリっぱくなる。


-100 Miler Tomo