Tuesday, October 29, 2013

#3 Ontake Ultra 100#3 18:49:51

脚が動かなければ手で歩け。手が動かなければ指でゆけ。指が動かなければ歯で噛みながら歩け。歯もだめなら目で歩け。目でもだめだったら想え!

By 羽生 丈二(DMJバイブル@神々の山嶺より)

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2回目のTDTを走り終え、もれなく左脚内側広筋の怪我を頂いた。初の100マイルレースを前にしばらく走れない日が何日も続く。何とか2ヶ月前には走れるようになり、トレーニングレベルも徐々に上げ、ピーク時は一日30キロを目標にひたすら頑張る。辛くても自分が毎日頑張れるモチベーションは「自分が1位になるんだ」というとんでもない勘違いが自分を動かしてくれた。誰が出走するかも解らない、1位という数字に全くの根拠も実力もない、だけどその漠然としたイメージが辛い時にいつも救ってくれた。

人生3度目の100マイル。OSJおんたけウルトラ100マイルを走る。当時の記事はこちら


レース中楽しい場面もたくさんあるんだけど、辛く苦しい場面も多い。100マイルは気持ちの浮き沈みの繰り返しと解っていながらも、気持ちが底を着いた時は本当に辛い。好きで走らせて頂いてるにも関わらず、時には「もう止めてしまいたい」と勝手な事も考えてしまう。100マイルはレース中に必ず気持ちでしか通用しない場面が訪れてくる。その時にやるのか、止めてしまうのか、選択肢は2つしかない。自分はトップ選手に比べたら決して脚は速くない。だからこそ体が限界に達して気力でしか前に進むことが出来なくなった時、そこに始めて自分の勝負する土俵が出来る。自分から意地とか根性とかそうゆうやつを無くしたら正直なにも何も残らないと思う。それは自分でも良く承知している。だから苦しくなる度に「この苦しさを望みに来たのは自分じゃないのか」と何度も自問自答を繰り返す。

初の100マイルレースは総合4位に終わった。タイムは18:49:51。全てを出し尽くし灰になれた。そしてこれを機に100マイルの魅力にどっぷり浸かってしまったような気がする。

苦しさを乗り越えるとそこにはザ・パラダイスが待っている。自分がずっとずっと待ち望んでいた夢のような空間。努力してきて本当に良かったと思える瞬間。ほんとウルトラって想いが通じるスポーツだと思う。 

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人間には大きく分けたら3つのことしか起きない。生まれる、生きる、死ぬ。生まれたことは覚えてないし、死ぬことも解らない。やれることが生きることなら毎日を精一杯生きよう!

努力は最高!夢は叶えるもの!



-100 Miler Tomo


Friday, October 25, 2013

#2 TDT100#2 21:40:19

20111月、ISOさんH.U.R.T 100で総合4位という素晴らしい結果を残した。当時は未知数だった海外レースで仲間が快挙を果たした事に、とにかく嬉しく、そして何よりも衝撃的だった。完走後に聞いたレース実体験は、自分が今まで思いもしなかった内容ばかりで、長く知りたかった秘密がやっと解き明かされたような、とてもワクワクする気持ちになった。話に夢中になりながら、もしかしたら自分も一生懸命練習すればISOさんみたいに結果が残せるかもしれない。いや、絶対に出来る、出来るはず、とても希望に満ち溢れる気持ちになれた。

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20114月、2回目の100マイルは1回目の100マイルに続きTDTを走る。当時の記事はこちら

ちょうどこの頃は日本で初となる100マイルレースUTMFが開催される予定だったけど、震災の影響もあり延期になった。その理由もあり、OSJおんたけウルトラ100マイルが実質日本初の100マイルレースとなった。自分はこのレースに仲間のJUNさんとエントリーしていた。自分には速いランナーと競う速さなんてない。でも自分には100マイルを走りきる強さであれば勝負できると思った。初の100マイルレースを3ヶ月前に強さを磨くためにTDTを走る。

記録はは21:40:19で第1回目より3時間半も更新した。タイムの短縮ぶりにビックリした。でも何故?

1回目から2回目までの4ヶ月間で特に特別な練習もしなかった。前回は時期が冬だったことに対して今回は春だったことや、終始SMALL ISLANDさんと励ましあいながら走ったことは勿論タイム短縮に繋がったに違いない。でも、こんなにも記録を大幅に更新出来たのは100マイルに対しての免疫やリスクマネージメントが出来たからだと思う。

想定外のことが当たり前に起きるのが100マイル。100マイルで当たり前のことが起きるとは思わない方が良い。だからこそ100マイルはいかにリスクマネージメントを出来るかが大事だと思う。「補給がなくなったらどうしよう」「ライトの電池が途中で切れたらどうしよう」「水がなくなったらどうしよう」、、いつ何が起きても良いように想定しておくこと。本番でパニックにならないように事前に準備しておくこと。これって本当に大事だと思う。

100マイルに慣れてくると、自分がどの時点でどうゆう気持ちになるのかが大体予測できる。走る前は今日の弱い自分がいつ出てくるのか好奇心と恐怖心で一杯になる。でも、この弱さに対する克服策はただ一つ。辛くなってもひたすら我慢し続けること。そうすると自然と追い風が吹いてくれる。

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TDTのコースって、距離は約100マイルだけど、累積はそんなにないし、コースとしてはそんなに大変ではない。他の100マイルレースの方がもちろん累積もあるし大変だ。

でもこのコース、何が過酷か?何が辛いか?

それは何時でも止められる環境が常にあること。止めたければさっさと止めて電車なり公共交通手段でやめればいい。ただの練習だし、そんなに必死にならなくてもいい。でも自分がTDTに求めているのはこうゆう過酷さ。TDTをやる理由は100マイルの距離を速く走るためではない。こうゆう辛い状況を作り上げて、練習でいかに自分を追い込めるか、いかに辛い状況を克服するか、いかに自分の弱さに打ち勝てるか、24時間運動し続けて自分の体がどうなってしまうのかいかに知れるか、こうゆうものを求めている。本当に辛くなって自分と一対一になったとき、自分って本当に弱い人間だと思い知らされる。

でも、自分は目の前に立ちはだかる困難や壁が好き。壁というよりは挑戦かな。これからも色んなことにたくさん挑戦していきたい。



- 100 Miler Tomo


Tuesday, October 22, 2013

#1 TDT100#1 25:03:00

自分が100 MILE レースを走ろうと思った切欠、その事はとっても鮮明に覚えている。あの頃から、そして今でも親友であるISOさんHURT100を走る事が決まったから。仲間が走るから自分も走ってみたい!それはとっても単純明快だった。

あの頃は100 MILEなんてチンプンカンプンで、どんな練習をすれば良いのか、どうやって調整したら良いのか、どんな補給をすれば良いのか、課題というよりは疑問がたくさんあって、とにかく二人で100 MILEについて良〜く会話してた事を覚えている(今でもそうなんだけど)。

まずは走ってみようじゃないか。

地図を眺めながら、極力安全で、軽装備で、エスケープ多数ありで、大エイド・小エイド・プチエイド豊富なコースで。そんな事を考えながら思い浮んだコースがTDTことツール・ド・トモ。

コースは多摩川河口にある羽田赤鳥居(通称:サロ門)~羽村~青梅鉄道公園~青梅トレイル折り返し地点~往復~羽田赤鳥居。の約100 MILE

2010124日。人生初となる100 MILE。第1TDTを走る。その時の記事はこちら


こうやって当時の記事を読み直して、あの日初の100 MILEを体験して、物凄く重要なキーポイントをいくつか学んでいたんだと改めて感じました。

「ウルトラは肉体的限界を超える時が必ず訪れる」「苦しい時こそどう自分の気持ちと上手く付き合えるか」「気持ちの変化の連続」「沈んだ気持ちの先には必ず浮く気持ちが訪れる」「諦めなければ必ずゴールが訪れる」

ほとんどがメンタル的要素。でも、正直いまもこの気持ちは1ミリも変っていないかな。

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100 MILEとは関係ないけど、こんな企画もやったっけ。


HURT100というレースは20 MILEの周回コースを5周するレース。ISOさんが初の100 MILEレースを目前にして、何かISOさんの心の支えになれるような事をしたくて。

「おれ青梅5周やっつけたから、頑張ってこい!」

と、カッコ良く言うつもりが、4周で撃沈してお蔵入りになった企画。心を完全に真っ二つに折られた企画だったけど、またいつかリベンジしたいなぁ。


- 100 Miler Tomo


Sunday, October 20, 2013

Starting my blog again

過去に「僕の限界」というブログをやっていたんですが、2012年以降ほとんど更新していなく、今までダラダラと未更新blogに。

でも、またblogを書き始めたい理由が出来たから、この新しいblogサイトで、そして新しいタイトルで、また始めようと。

生きているうちにどうしても100マイルを100回走ってみたい!そして1万マイラーになってみたい!そんな想いと経験をここに記録として残していけたらと思っています。

タイトルを「僕の限界」から「NO LIMITS」に変えた理由。それは以前にblogを始めた頃、人間というものには必ずしも限界というものがあり、そんな己の未知なる限界を追い求めたいという思いから僕の限界と名づけました。でも、ウルトラランニングというスポーツと出会い、次第に限界って己が作ってしまう幻想のようなものだと自分自身感じるようになりました。

NO LIMITSとは「限界なんてない!」という想いがあります。この先、壁という名の限界というものがあるのならば、そんなものは乗り越えて、また新しい壁に挑戦し続けたいと思っています。

"Do your best, never give up, if you fall.. GET BACK UP!"   -Hal Winton (Angeles Crest 100 Co Director)

100マイル中心のblogになっていくと思いますが、これからもどうぞ宜しくお願いします。


-100 Miler Tomo